初めまして。ASCAと申します。
現在30歳、フルタイム勤務の会社員です。
私は流産を繰り返す「不育症」の患者です。
27〜29歳(28〜29歳の間違いでした…)の間に3回妊娠しましたが、すべて流産しました。
また、流産を繰り返すうちにうつ病を発症。
現在は休職中で、うつの治療に取り組んでいます。
今回は私のこれまでの経緯をざっくりお話していきます。
(プロフィールはこちらから)
20代で3回流産
私が初めて妊娠したのは、28歳のとき。
特に子作りに励んでいたわけではなく、偶然の自然妊娠でした。
なので妊娠検査薬で陽性が出たときは、びっくりしました。
「え?マジで? お金ないけど、育てられるかな?」って。
とりあえず最寄りの産婦人科へ通い、順調に胎嚢や心拍を確認。
エコー画面に映った、動く小さな心臓を見てようやく
「私、ママになるんだ・・・」とじんわり実感したのを、今でも覚えています。
その後は里帰り出産を視野に入れ、実家近くの病院へ転院。
「女の子かな?男の子かな?どんな子が生まれてくるんだろう?」
毎週ワクワクしながら通院を続けました。
赤ちゃんの心拍が停止
しかし、その2週間後。
いつものエコー検査中、医師が長く沈黙。
カーテン越しに、静かに看護師さんを呼ぶ声が聞こえました。
どうしたんだろう?と不安になり始めたとき、
と告げられました。
頭が真っ白になりました。
動揺のあまり、涙が止まりませんでした。
「稽留流産(胎児は亡くなっているのに、子宮に留まっている流産)」と診断され、数日後に手術を行いました。
その後も流産を繰り返す
それから2年間、周囲の妊娠出産ラッシュに焦りを感じた私は、
排卵日のタイミングを計って自然妊娠を狙うようになりました。
「次こそは出産できるはず」と。
でも2回目、3回目も流産に終わりました。
3回目も、赤ちゃんの心拍確認後のことでした。
不育症と診断された
2回目の流産後、
「流産 2回」「流産 繰り返す」などのワードでネット検索をしたとき、
初めて知ったのが「不育症」という言葉でした。
不育症:妊娠はするけれども、流産、死産などを2回以上経験する状態のこと。
出典:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構委託事業「Fuiku-Labo」
「私、これかも」と思い、すぐに専門外来を探して初診予約。
検査の結果、不育症の原因となる血栓抗体が見つかり、
「不育症」と診断されました。
原因がはっきりしたことや、幸い対処法のある原因抗体だったので、
診断を受けたときはほっとしました。
まさかその後も、3回目の流産を経験するとは思っていませんでしたが・・・。
うつ病を発症
20代で3回連続流産した私は、どんどん心を病んでいきました。
心拍確認できたら、出産できるんじゃないの?
なんで私ばっかり?しかも3回も?私に何か落ち度があったから、赤ちゃんが死んじゃったんだ
私の体には、何か欠陥があるんだ
そうして、自分を責める日々が続きました。
生きている価値なんてない、死のう、とも思いました。
しかしたまたま周囲の勧めで精神科を受診したところ、
重度のうつ病と診断されました。
***
以来、抗うつ薬の投薬やカウンセリングなどの心理療法を受け、
いま生きてこうして記事を書いています。
自分がうつ病だとは気づいていなかったので、
あのとき精神科を受診していなかったら、もう自分はこの世にいなかったかもしれません。
お読みくださり、ありがとうございました。
読んでいて辛い、と共感された方もいらっしゃるのでしょうか。
実際私も、泣きながら書いています。辛いです。
なので、このブログの更新頻度は、敢えて決めません。
うつ病の身でもあるからです。
マイペースにやっていくので、気長に覗いてみてくださいね。
それでは。
コメント
はじめましてこんにちは!
今日ブログを発見し全部読ませてもらいました。わたし現在27歳で死産1回流産1回して子なし妊活中です。
天使ママの気持ちをこれでもかってくらい理解してくれてるASCAさんの内容に、読みながらボロ泣きしました。でも読みおわってこんな頼もしい理解者がいる事を知りうれしい気持ちです。笑
ASCAさんがあげた言われて傷つく言葉、全部言われたことあります!
流産・死産した事を知っている友人から妊娠報告・つわり対策聞かれた事あります!
今も妊活してる事を知っている義母が養子や里親の案内を毎回してきます!
姉や友人の出産報告がくるたびに、自分は欠陥品でどこかおかしいんだって突きつけられている気分でした。(まあ、間違ってないのかも知んないすけど)
なにが言いたいかとゆうと、応援してます!不妊・不育・流産・死産の認知が広がり、みんな生きやすい世界が来る事を願います
さやかさん、初めまして。応援のコメントとっても嬉しく拝読しました、ありがとうございます!
流産してからの気持ちを理解してくれる人が周囲にほとんどおらず、むしろ日常会話で傷つけられることも多かったので、
同じ立場の方の思いを代弁できれば、そして寄り添ってくださる人が一人でも増えれば…と思ってブログを始めたのですが、
さやかさんの心の傷が少しでも和らいだのなら何よりです。
辛いトラウマを抱えながら、毎日必死に生きている流産・死産経験者の方は決して少なくないですから(さやかさんも、本当に辛い思いをされてきましたよね…)、
不育症の認知が上がるとともに、配慮のある世の中に変わっていくことを心から願っています。
そして、さやかさんが可愛くて元気な赤ちゃんを無事出産できる日が必ずやってきますように。