こんにちは、ASCAです。
前回の記事更新から、間が空いてしまってすみません。
当ブログの反響が高まりつつある反面、更新するのが怖くなって。
「間違ったことを書いたらどうしよう」とプレッシャーを感じ、うつが悪化してしまっていました。
私は一患者に過ぎないので、専門的な指示ができるわけではありませんが、同じ不育症や流産経験者の方の気持ちはわかるつもりでいます。
そんな私のブログでもよろしければ、今後ともお付き合いください。
***
さて、今回のテーマは「妊娠報告後の流産」についてです。
「舞い上がって妊娠報告→流産」のケースも意外に多い
「生理が来ないな〜」と思い、妊娠検査薬を使ったら陽性判定。産婦人科に行ったら、妊娠が発覚!
さて、女性の皆さんはどうしますか?
私は初めての妊娠時、舞い上がって周囲(夫と両親、上司、同僚、友人)に報告しました。
妊娠6週の頃です。赤ちゃんの心拍も確認できていたので。
(「心拍確認後の流産はあまり起こらない」と色々なサイトに書いてあったし)
でも妊娠9週で、まさかの心拍停止。
医師からの宣告で、頭が真っ白になりました。「天国から地獄」とはこのこと。
なんで・・・?先週まで生きてたのに?
心拍確認できたら、出産できるんじゃないの?
私、何か悪いことした?
私のせいで、赤ちゃん死んじゃったの?
本当に、受け容れられなくて。ひとりで病院でボロ泣きでした(その日どうやって家まで帰ったか、今でも思い出せない)。
で、皆さんに知っていただきたいのは、
私と同様に「妊娠報告後に流産する女性」は意外に多いということです。
実際ツイッターで、「舞い上がって妊娠報告するんじゃなかった」と悲しみ、後悔している女性もちらほら見かけます。
特に多いのは、妊娠12週までの「早期流産」のケースです。
早期流産の確率ってどれくらい?
流産する人は、妊婦さんの中の約10〜15%とされます。
このうち80%以上が、妊娠12週未満での「早期流産」経験者です(※1)。
つまり流産の多くは、妊娠から2〜3ヶ月以内に起こります。3回流産した私も、全てこの早期流産でした。
流産の前兆は?
流産の前兆としては、「不正出血や腹痛が起こる」とよく言われていますが、私は3回とも無症状でした。
これは3回とも「進行流産」(出血が始まり、子宮内容物が外に出てきている状態)ではなく、「稽留流産」(胎児は死亡しているが、まだ出血や腹痛などがない状態)だったからと思われます(※1)。
実際、不正出血は妊婦さんの約5人に1人にしか起こらない症状だそうです(※2)。つまり流産していても無症状で、気付かず過ごしている妊婦さんも多いのです。
そういう方は次の妊婦検診時、「赤ちゃんの成長が確認されない」「心臓が止まっている」等のショッキングな宣告を受け、ドン底に突き落とされることになります。
(※出典1:公益社団法人 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」)
(※出典2:Medical Note「流産の兆候は生理のような出血や腹痛?繰り返すのは病気のせい?」)
なお、これは私の経験談ですが、「つわりが急になくなった」のも流産の前兆だったように感じます。
とはいえ元々つわりも軽かったし、つわりがなくても無事赤ちゃんが成長し、出産に至るケースも多いようなので、個人差がある上に参考にならない話です。過度にお気になさらず。
妊娠報告後の流産でキツイのは、「周囲のおめでたムード」
妊娠報告後の流産で、一番ショックを受けるのは女性本人ですが、実は周囲の「おめでたムード」もキツいです。撤回が大変なんです。
だって、もう心身ズタボロなのに、
「流産した」ってわざわざ言語化することになるから。
悲しみやトラウマがフラッシュバックするから。
気まずい空気になるから。
さらに無神経な言葉で、傷つけられる恐れもあるから。
妊娠報告を聞いても、舞い上がらないでほしい
いや、周囲の方の「そんなこと言われても・・・」って気持ちもわかります。
妊娠報告を聞いたから、必然的におめでたムードになっているわけですよね。
ただ、先ほどの「早期流産のケースは多い」という話を思い出してください。
妊娠報告を受けても、その女性が流産や死産を経験する可能性はまだあります。
だから、妊娠報告を聞いても舞い上がらないでください。
ってご意見もあるかもですが、安定期前の妊娠初期が一番つわりが酷いのです。会社員の女性は欠勤が増えるため、妊娠報告せざるを得なくなります。
あとは、「もしかして、妊娠した?」とかの周囲の勘ぐりも困ります。
マジやめて。安定期になるまで、黙ってる最中なんです。
黙って見守るのが鉄則。「おめでた言葉」はNG
多くの方に知っていただきたいのが、「妊娠報告をした人を、黙って見守る」ことの大切さです。
とかのおめでた言葉、やめてください。
赤ちゃん、もう死んじゃったんです。心の傷がえぐれます。
なのでこちらから経過を報告しない限り、変に声をかけないでください。
「体調どう?」とかも、正直グレーゾーンです。
流産の可能性もあることを念頭に、黙って見守ってください。
特に妊娠報告後、数日間〜数週間の休暇をとり、ひっそり復職した女性は要注意。
流産を宣告され、手術や悲しみのために休暇をとっていた可能性があります(つわりや、切迫早産の可能性もありますが)。
復職したと思いきや、妊娠の話題をパタッとやめた女性に対しては、とにかくそっとしてあげてください。察してあげてください。お願いします。
妊娠報告する相手は「最低限」に
最後に、最近妊娠が発覚した女性、今後妊娠するであろう女性達にお伝えしたいことがあります。
それは、「妊娠報告する相手は、最低限の範囲に留める」重要性です。
不吉な話で本当に恐縮ですが、私のように舞い上がって友人や同僚にまで妊娠報告してしまうと、流産したときの対処が大変です。
流産で心がズタボロなのに、わざわざそれを伝えなくてはならないのですから。
友人や同僚への流産報告は、心底しんどいです。相手も困惑して気まずいムードになったり、余計な言葉を掛けられてあなたが傷つくリスクが上がります。
夫や家族に伝えるのは構いませんが、友人や同僚にまで妊娠報告をするのは避けたほうが安全です。特に妊娠初期のうちは。
妊婦健診等で欠勤が増える都合上、直属の上司にだけ言うのはアリです。
でも口止めは絶対しておきましょう。「妊娠したら出産できる!」と思い込んでいる系のお喋り系上司だと、話を広める恐れがあります。
***
以上、ご参考になれば幸いです。それでは。
コメント